minolta Hi-Matic F

まずこのカメラを復活させていただいたことについて、JFC会員つが_のさんに御礼申し上げる。つが_のさんは、ペンタックスのレストアにおいてできないことはまず無い、というほどの技術者で、私はこのFの他、義父のペンタックスS3のメンテナンスもお願いしたのだ。

自慢にはならないが、電子カメラと一眼レフは私の天敵で(食わず嫌いということもあるが)レストア経験はゼロに等しい。はるか昔のオーディオブーム時代に、自作の訓空間アンプなどを作ったことがある程度で、電気カメラは考えるのも嫌だから、シャッターが不調ならその場であきらめることにしてきた。しかし、ハイマチックはなかなか魅力的で、今回お願いすることとなった。



外観はとてもきれいだが、シャッターが不調だった。開いたままになったり、切れなかったりと言う症状である。つが_のさんは、このシャッターの中身をそっくり交換して完調にしてくれたのである。実用レベルに直ったが、低速が気に入らないとのことでの交換である。
私なら一応直ればスキップして撮影に出かけてしまうのだが、完全でなければ、という信念の下の総交換にはなんとお礼申し上げて良いかわからない。



丁寧な仕事はこの端子の処理でも良くわかる。私は適当にアルミホイルを丸めて突っ込んで良しとしていたが、きれいに半田付けして絶縁までされている。まさに「良い仕事」の典型だと思った。



さて、何はともあれ完調を確認すべく試写してみた。下記は試写へのリンクだ。

試写へのリンク


ROMO CHYTHNK

スプートニク、人類最初の人工衛星を記念してロモで作られたステレオカメラである。
峠月さんの友人であり、新進気鋭のチェロ奏者てっとさんから譲り受けた。ほとんど新品のコンディションで、まったくメンテナンスの必要が無い。ロシアものとしては、こういうコンディションはなかなか無いものだ。



ローライドスコープなどと同様、二眼レフにもうひとつテイクレンズをつけ、ファインダーは共用する。



フイルムは120を6×6として二枚ずつ送る。赤窓で奇数番に合わせると6セット撮影できる。もちろん220フイルムは使えない。



レンズ周りは二本のレバーでピントと絞りを連動させ、ピントは回転ヘリコイドをビューレンズで中継している。ピント合わせはどのレンズを回しても可能、合理的である・笑

テイクレンズがT−22、4.5/75とまったくルビテル2と同じで、各部もそっくりである。ベークライトの安いつくりも同じで、裏ブタはしっかり手当てしないと光が漏れる。写すときには裏ブタが勝手に開かないようテープで止めるべきだろう。手持ちでももちろん写せるが、三脚で絞り込みたい気がする。使い勝手はまさしくルビテル2、フイルムを巻き上げる時だけステレオカメラであることを意識するものだ。

三脚を持ち出して(常に車に三本乗っているのだが使うことはごく少ない)試写してみた。下記は試写へのリンクだ。

試写へのリンク

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