古いカメラのレストアをしていると、ときどき未現像フイルムが入ったままに出会う。
現像をしてもたいていは何も写っていないか、全部露光していて絵になるものは少ない。おそらくカメラテスト用
に巻き上げ状態を確認するためだろう。
しかし、今回のものは画像が出た。620フイルムだから日本のものではないのだが、フイルムメーカーは不明だ。
わずかにフイルムのシールからアメリカ製と判るが、どこのメーカーかわからない。
巻き込みが大変なものだった。裏紙がフイルムに張り付いている。途中は取れたが半分はついたままだ。
あきらめようかとも思ったが、裏紙は解けないだろうとそのまま巻き込んだ。御存知の方には想像できると思うが、
それでなくても巻き込みにくい620フイルムが、まるで板スプリングのごとくカールしている。おまけに裏紙つき
なので、「今までで一番難しい巻き込み」と言えるだろう。
前置きはともかくこんな写真だ。
どうやら湖畔のキャンプのようだ。あまり大きくない湖のまわりだろうか。楽しげなので救われた気分だ。
この写真を現像もせずにカメラを売ってしまったのだろうか。写っている女の子や母親らしき人は今は
どうしているのだろうか。写した父親?は・・・・・・
タイムカプセルだ。
おかげで画像加工がうまく、、、、なるわけない!