簡単なケース修正=たたき出し

JFCでボディー修正を質問されたので下記の返答をした。

たたき出しのオーソリティではありませんが、経験上の話です。

@ 軸を抜いてカバー単体にします。
A 付属するものは一切外します。
B 再塗装しないのならマスキングテープで表面の養生をします。
C 平面が挟める部分はまず万力かハンドバイスなどで挟んで基本の平を出します。
 (この時に万力の目などで傷つかないよう、板などで養生します。)
D アンビル(金床)か、幅が合えば万力に固定しますが、出来れば上の部分 と同じ形に削った木材を裏から当て木して、およそのカーブに合わせます。
頭が丸いものと、平らなハンマーで直接叩いて形を出しますが、場所に 応じて、木材などをノミのように使って少しずつ直してゆきます。

ハンマーで直接叩くときは、あまり叩きすぎると材質が伸びて収まらなく なります。特にアルミは伸びやすいので注意しましょう。
時々(部品なら本体に当てて)様子を見ながら慎重に作業してください。 叩くと全体が少しずつ歪みますので、適宜修正して完成です。

☆再塗装しない時は、黒のネームペンなどでタッチアップすればめだたなくなります。

この後、細かい凸凹は当て木をした耐水ペーパーで研ぎ、パテをかけて しっかりした塗装をすれば完璧です。全体をよく磨き必ず全体に薄くパテをかけ、 細かい耐水ペーパーでの研ぎ出しと、焼付け塗装が一番です。


以上である。補足すると、焼付け塗装はスプレーで拭いた直後に70度程度に暖めた電気オーブンに入れて行う。まだ塗装面の流動性かあるうちに強制乾燥するのがポイントだ。

塗装については、面出し・研ぎ・プライマー・サフェーサー・下塗り・研ぎ・上塗り・研ぎ出し(コンパウンド)とやるのが本式で、よりきれいなのは言うまでも無い。


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