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皮ケースの設計
tibikoronさんより質問のあった、皮ケースのそこの始末についてついでだからティップスということで掲載する。
問題は横の皮と底皮の接続部である。一般的に二通りあるようだ。
これは自作のもの。底に入れたぼろ隠しのシートの下だ。下から入った糸が横に抜けている。
@この概念図では上下が逆になっている。底と横を延ばしたまま縫い合わせる。ピンクは内張りを意味している。
フレクサレットのケース。工業ミシンで斜めに針を通しているようだが、基本的に同一の方法だ。この場合にはアウトステッチで糸目をきれいにしないと欠点がはっきり出てしまう。
A35oカメラのケースにある方法。厚い中子で側面と底面を用意し、その表面を比較的薄い皮で包み、底板の上まで包んで接着(縫い合わせているものもある)その後、別途に薄い皮で底板に貼り、強化とボロかくししている。
これが上記の例で、ハイマチックかキヤノネットのものと思う。底板を切り外して厚みを見ているが、外側の皮も相当厚い立派なケースだ。
これは折衷的な方法のオリンパスワイドのもの、周りの皮を底まで廻しこみ、内張りは薄いラシャを使っている。このケースは皮の強度不足から形状の安定性が悪い。
結局、手に入った皮で作業しやすい方法を選べはかまわないだろう。外観をどこまで求めるかが手法を決めるかもしれない。楽なのは薄めの皮で全て接着によるAが楽だと思う。
【教訓】As you like!