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PC-TEA

最近流行り(らしい)新しいモノクロフイルム現像処方、PC−TEAである。名前の由来はフェニドンを現像主薬とし、アスコルビン酸(ビタミンC)とを組み合わせ、トリエタノールアミンに溶いた液体式で、仲間のSCRさんからの紹介だ。詳しい処方や作り方などは彼のところを参照して欲しい。
要はメトール・ハイドロキノンのMQ処方を新しい薬で置き換えたもので、50倍希釈の使い捨て方式だが、水を含まない形で貯蔵できるから、劣化が非常に少なく、安定した現像になる、ということだ。

過去の処方は安定度が高いが、毒性の問題などいろいろあるのと、写真薬品の環境が急速に狭くなっているところから、このような代替処方は保険として経験すべきだと思う。
SCRさんのご好意により、テスト用を頂いたので報告する。

《現像条件》

2本タンク・450ミリリットル(原液は9ミリリットル)に希釈(秤量にはシリンジ使用)

撮影・CANON AE-1 + Tokinar zoom 35-200 + TX400 参考、ザーリャ+ズミター50o

現像条件・23度8分(12分ごとに1回倒立攪拌)

《現像結果》

スキャナー・MINOLTA DimageScan Multi 2
960dpi 取り込み、センター部はそのまま、全画面は800ピクセルに縮小、jpg70パーセントに圧縮







以上はキヤノン










以上はザーリャ

☆結論を先に述べれば、「使える」である。現像時間が短いと、暗部がストンと落ちやすいが、押し気味の現像によって暗部も出る。この場合はごく一般的な現像薬と言える。現像時間を短縮すれば、暗部の肉乗りが薄く暗いトーンになる。求める画像によってコントロールすると良いだろう。
粒子が多少出るが、並びはきれいで問題はない。
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