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iニッコール200mmのお掃除
このレンズが市内のカメラ屋に転がっていた。何度も値札が付け替えられて1000円・・・
Aiではないこのレンズ、私が41年前にニコンFを買った頃の憧れのレンズだ。当時価格で31000円ほどだったと思う。35oを主体に写していた私には、とても手が出る価格ではない。望遠で何が写せるのかという疑問と共に封印してあきらめた。
銀塩カメラが第一線の終わりを迎えた数年前に、ゴムリングのAiタイプは手に入れている。しかしこの手は別だ。機関砲の先端のようなスタイルが好きで、あまりの価格もあって手に入れてしまった。もちろんまともではない。ほとんどの面にカビが付いた「業者で直せば中古価格をはるかに上回る」代物であるのだが。
いきなりカニ目を廻してもリングは外れない。前玉は一番前のリングをゴムフリクションで廻すことで分解できる。それがわかるまでずいぶん時間が掛かってしまった。二枚目の玉はレンズサッカーで無いと外れないほどぎりぎりに入っていた。
問題は後玉だった。ニッコールマウントを分解した方ならわかると思うが、マウント固定ネジが無茶苦茶にきつくて廻らない。巾の割りにスリ割が狭いネジで、ドライバーの先端を研いだがネジが痛むだけで全く駄目だ。
仕方なく後のカバーを外し、一番後ろの玉を止めているリングにカニ目を作って強引に緩めた。本来はマウントを外せば簡単に廻る部分だが、手掛かりが数ミリでは私の腕力でも無理だから、カニ目は当然だろう。リセールする気は無いからこれで良いのだ・笑
外した後にカニ目はそれらしく直して置いた。二度と分解することはないと思うが、精神衛生上こうしないと気持ちが悪い。
幸にもカビは全て取れた。傷跡も残らなかったのできれいになった。ホコリはまあおまけだ。
きれいになって実戦配備完了。。。以前からのもので性能は承知しているから、テスト撮影の予定は特に無い。
☆ニッコールの分解は疲れる。過剰に頑固に組まれているのが原因だ。ここまでしなくてもちゃんと使えるのにと思った。