. Camera Restore

三脚を買った

私はあまり三脚を使わない方だ。面倒と言うこともあるが、何より撮影の自由さが大事だと考えるからだ。4×5でも基本は手持ちで写す。暗い室内でも三脚やフラッシュはほとんど使わない。できる限りその場の光で写したいのだ。

では三脚は必要ないかというとそうではない。ヘリコイドの合わせ、距離計の調整などレストアには案外三脚の必要がある。頼まれて写す集合写真はゲージュツではないから確実に写ることが必須条件、三脚もフラッシュもどんどん使う。

写歴は無駄に長いから、三脚もいろいろ持っているが、長年の酷使とひどい扱いで一番使うベルボンの雲台がガタガタになった。脚部も回転ガタが出てきた。ナット部のヒビで直すより交換する時期と判断した。



オークションで大きいのを探したら、大きさしか判らないこれが出ていた。ジッツォは定評があるから先ず間違いないだろうと落札した。説明と写真が悪いので他にビッドする人はいなかった。

Gitzo G1312 Studex Perfornance Tripod

* Maximum height: 175.9cm
* Maximum height with center column down: 154.9cm
* Minimum height: 45.7cm
* Closed length: 71.8cm
* Weight: 3kg
* Load Capacity: 10kg

名前で検索したらほぼこれだろうと判断した。パイプが32o径で縮めて70センチクラスの3段で、昔ながらのジッツォスタイルだからその1型だろう。
三段の足を伸ばすと150センチ以上、センターのパイプを上げれば175センチと高さに不足は無い。低いところにはローアングル専用ミニ三脚を持っているからかまわないが、この三脚でも雲台ごとセンターパイプを上下反対に出来るから手間はともかく使える。畳でも70センチ、重さは4キロくらいある。三脚は重さと各部の強度、締め付け能力で決まる。軽い三脚では本気で止める事など出来ない。使うなら大きいものを使うべしである。



ほぼ1kある雲台はボールヘッドで使いやすい。パン棒がついたシネ雲台はもともと映画用だから大きく重くて水平は出しやすいけれど素早い操作には向かない。スチール撮影はボールヘッドが一番だと思う。



全て清掃してアーマオールで艶出しした。ヘッド部はこのように簡単に分解できる。部品精度が良いのか整備は楽だ。

☆三脚は長く使うものだから、安物は金の無駄だと思う。良いものを大事に使いたいものだ。



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