. Camera Restore

コニカ・アイ蘇る

 情け無い話だが、どんどん目が駄目になっている。レストアはどうしても近距離で物を見なければならず、裸眼では−ネジのスリ割がほぼ見えない。ルーペでやっとという状態だ。それでも作業はできるが、その後が大変で、今度は遠くにピンが合わなくなる。30センチ固定ピント状態なので、運転など怖くてできない。普段は使わない近視眼鏡で何とかという状態になってしまう。
 見えにくいとイライラして、単純ミスが多くなる。ネジを取り落とすのはいつものこと、かつては全く気にならなかった作業も怪しくなってしまった。そんなわけで、35mmカメラのレストアはほぼ止め、120フイルム以上のカメラに限定したが、それもかったるい。そんなこんなでここ1年ほどレストアらしいものはやっていない。やっていないと刺激が減り、ますますレストアに食指が動かなくなる。

 皮肉なもので、レストアしなくなるとあれこれ一斉に故障する。まあ過去の作業がいい加減だった報いだ。今回はコニカ・アイが故障した(使おうとしたらおかしくなっていた)。今の撮影スタイルは、120機で基本を写し、その間のバックアップはハーフカメラというのが多い。ハーフは、リコー・キャディ、チャイカU、コニカ・アイ(アイ2)、フジカドライブ(フジカハーフ)の四機種8台をローテーション使用している。それぞれに個性的で可愛い奴らだから、一つ動かなくなってもとても気になる。何を作業すれば良いかはわかっている。今回だと露出計周りの整備と、シャッター羽根の清掃が必要だろう。同様の構造のC35は全て完全分解して清掃してあるから、当分大丈夫だが、アイは好調だったので完全整備はしていなかったのだ。35mmカメラでも大変なのに、ハーフを文化手する気力など出るはずもない。

 そこで、お助け大明神のferdiさんにお願いすることにした。技術と仕上げの良さは仲間の若手ナンバーワンだから、材料さえ揃えば結果の心配はない。ということで、伏して(脅して)丁重に(強引に)お願いした(送りつけた)

 ferdiさんの作業経過は近日(現在は2010年2月)こちらに報告される予定。乞ご期待だ。



すっかりきれいになって戻ってきた。アイレットを付け忘れたとのことだが、手持ちのジャンクについているのを移植した。このネジは脱落防止で非常に強力に固定されているので、CRCをつけて少し置き、ハンマーで軽く叩いてショックを与えてから外した。



鏡筒のペイントの剥がれをタッチアップして完了



首からぶら下げるために今までは汎用スリングを使っていたが、名札用のストラップに交換した







一度使ってみて、ヒモで支えるのは不安定なので、リングで直接止めるようにした。こうするとリングがボディーに当たる事はなく、擦り傷防止に効果的



☆ferdiさん、きれいな仕事で見事に復活しました。ありがとうございました。



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