Belomo Viliaauto

レストアの初期の頃、旧ソ連のヴィリアと言うカメラに嵌まった。リンクで見れば、まさに双子とわかるだろう。目測の典型的簡易型プラカメだ。





上がヴィリアオート、下がヴィリアである。露出計の窓とネームプレート以外はほぼ同じと言って良い。ヴィリアに露出計を後から組み込んだものだから当然ではあるが。

ヴィリアは私には非常に相性が良く、特にモノクロで使いやすい。レンズはインダスター69-3で、40oのF4.0と暗く、シャッターは1/30から1/250までと簡易カメラそのものだが、インダスターは侮れない。開放から実用になるし、シャッターは表示に近い優秀さで、実質的には全く困らないカメラなのだ。
黒くていかにも安っぽい外観から、全く警戒されないカメラであり、中実がスカスカで軽いから持ち歩きも楽だ。その絞りオートと言うことで、スペア機として入れてみた。







《試写》

レンズはヴィリアと全く同じなので、モノクロのLUCKY SHD100 のみテストしてみた。







☆予想通り、黒が締まった描写はヴィリアのものと変わらなかったが、期待した露出計はあまりあてにならなかった。ロシア式感度表示の上、作動がでたらめで、途中からマニュアルで写した。おそらくセレンの経年劣化と露出計の作動が不安定だからだろう。また、極端にシャッターレバーのストロークが長く、手ブレ増産装置と言う感じで、残念ながらヴィリアのスペアと言うより、スペアパーツと言う感じである。その他は特に問題ないだけに、ちょっと残念な結果だった。


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