Voigtlander Vitomatic IIa
「1964年発売 - セレン光電池式の露出計装備、距離計連動。ファインダー内に絞り値とシャッタースピードが指針追針式で表示される。撮影レンズはウルトロン50mmF2またはカラースコパー50mmF2.8。シャッター最高速1/500秒。(ウイキペディアより引用)」
これはカラースコパーがついたタイプ。ミナレリさんからお借りしている(というか、送りつけられた・笑)<
過去にテストしたカラースコパー搭載のVitoに距離計と追針式連動露出計が付いた高級仕様だが、距離計がとんでもなく狂っている。外からでは無理なので軍艦部を外してみた。
距離計は一応上から左右の調整点に達するが、それだけでは全く直らないので、露出計を外して距離計のリンク部を見つけた。分解したくないので、途中のリンクをずらして何とか多少前ピン程度まで追い込めたので良しとした。記録の取り忘れで分解中の写真は無い。
巻き戻しノブは下のレバーを動かすと立ち上がってくる。
ウラブタのロックは下を開くタイプ。
このように開くのでフイルムの装填はやりやすい。内部はとてもしっかり出来ていて、内面反射対策のリブなども付いている。
このカメラはフイルム送りでシャッターをチャージするので、フイルムが無いと空シャッターは切れない。シャッターテストにはフタを開けてセットする。
《試写》
いつものアリスタプレミアム100にて実施
予想通り、モノクロではからっとした描写になる。逆光で崩れず、コントラストが低い遠景でもしっかり描写する。良いレンズとしっかりした構造がこのカメラの美点だと感じた。典型的なファミリーカメラだろう。同時代の国産カメラとの比較では、野暮ったいスタイルだが材質は上で、EEで無い点はちょっと遅れているというところか。
ミナレリさん、整備はなかなか気難しいカメラでした。でも面白いカメラですね、ありがとうございました。
ー−−−−−−続編はこちらにあり−−−−−−−−−−−−