Voigtlander VITOMATIC U(再)



フォクトレンダーのカラースコパー、通称カラスコ

 noBuさんからお預かりして、久しぶりに写してみた。フォクトレンダーのカメラはギミックの塊なのでできれば分解したくない。 露出計はちょっと怪しいが、非連動なので問題なし。写すのを楽しんだ。過去の例はこちらにあり。



 特徴的なネームプレート。露出計が頑張っている。フイルムを入れないとシャッターを切れない、ウラブタの開け方が独特とか 独自のカメラ作りをするフォクトレンダーらしい。実質的に世界で一番先にカメラを大衆化させた会社で、戦後に再興されて ツアイスと提携し、吸収されて消えた。

 現在のものは、コシナがブランドを使っているだけなので私はフォクトレンダーとは認めない。ヤシカ・京セラ・コンタックスも 同様に見ている。もちろん長い間にはいろいろな変遷があるが、基本的に作る人が変わらなかったもの、例えばローライなどは 身売りしようと認められる。

 しかし、ブランド名だけで製造する人や工場が変わったものは少なくとも続いているとは言い難い。もちろんOEMが多々ある業界 だが、少なくともそれらにはブランドを持つ会社の意志が反映されている。ただ名のみ受け継いだなどつながっているとは考えられない。

一部マニアのドイツブランド(ツアイス、コンタックス、ライカ etc)信仰は本質に根ざさないから大嫌いだ。印画のみを見て ブランドを見分けられる人の主張なら納得するが、不幸にしてまだそういう人に会った事は無い。











 ウラブタは変わった方法で開閉する

《試写》

 Ilford FP4+の低温現像で写してみた。









 前回同様、破綻無くきっちり仕事をしている。一枚目は車の中からだがしっかりしている。

☆丸すぎて手に納まりにくく持ちにくい、巻上げレバーの角度が大きいなどちょっと弱い部分はあるが、順光から逆光まで、遠景から 近景まで、実にしっかりした結果が出る。質感も良いカメラだ。



☆再確認できました。御愛用を>noBuさん


March 2016


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