KONICA PEARL V

昨今の不況で、オークションも落札価格が落ちている。パールVは一応ジャンクと言うふれ込みにしても、一時では考えられない価格で落ちた。



届いたものはレンズに傷はなく、シャッターが少し遅いのとファインダーが曇っていただけ、給油して念のために軍艦部を開けてファインダーを清掃した。距離計連動の仕組みは単純なもので、前板の開閉でもあまり傷む心配が無い。



ヘキサノン75o3.5、セミ判の代表的なレンズだ



基本の無限遠はここで調整するが、普通は前板のところにある調節ネジで事足りる。大きく狂った時や曇った時にのみここを開ければ良い。特に難しいところは何も無い。



今のところ光漏れは無いが、蛇腹の皮が角が弱っていたので艶消し水性ウレタンで補修する。乾くと違和感は全くなく、角の荒れなどが収まる。この段階で手当てできれば当分は心配ない









《試写》

いつものアクロスにて光漏れや巻上げテストを兼ねて写してみた







現状での欠点は、巻上げ精度で、多くのユーザーがコマダブリや間隔の不安定に悩まされている。最初に多めに巻くか、数枚重ねたリールを用意するかが対策だが決めては無い。レンズは定評のあるものだけに、近景から遠景まで、逆光でもしっかりした解像だ。コントラストが高すぎてカリカリになることもなく安定している。持ち歩きやすさも考慮すると、実用に良いカメラの一つであるのは間違い無い。

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