スーパーフジカ６、流線型のフォールディングカメラ。このカメラは何台あっても良い！
この機種についてはレストアも含めて何度か報告して いる。したがって、今回はレストア報告ではなく、「貰ってうれしいぞ〜〜」報告。
尊敬する大先輩にして手作りカメラ名人で電機技術者こと６１０さんから拝領した。 レストア対象ではなく、実稼動する個体だが、６１０さんによれば中玉が良くないとのこと。以前にレストアしたフジカ６の、 タスキが不良で前ピン実用不可らレンズセットを移植した。
作業中に引っ掛けて蛇腹を痛めたので、全体にウレタン塗料で強化と化粧直しをした。フジカ６の蛇腹の皮はあまり質が 良くなく、角から光線を引きやすいのでこの作業はほぼ必須だ。
きれいな個体で特に何もすることが無い。修復可能な変更としてアイレット代わりをつけた。軍艦部を止めているネジを長くして セメダインＸでゆるみ止めした。これでケースが無くても運用できる。
《試写》
テストはいつものブレストにて。（製造中止で手持ち在庫が尽きるから、まもなくこのフイルムとはお別れだ。）
下の白いところは屋上の手すりがアウトフォーカスになっている。
☆相変わらずのフジノンの写り。一見は派手さが無い分印象が薄いが、暗めの中にしっかりした諧調とピントを持っている。 大判の描写に通じる手堅いもので、現代のものはこれに高い解像度をも実現している。このレンズはそこまでの解像度は ないが、ゆったり安心して見られる。
☆６１０さん、良いベースをありがとうございました。
November 2012