OLYMPUS PEN(2)
ことの起こりはツイッターで「それなら直すから送って」だった。
これが送られてきた荷物。何台はいってるんだと思ったが妙に軽い。下の箱は我家の「りり」へのプレゼントだった。
ともあれ先ずは箱を点検、特に異常はない。キャットフードディスペンサーは確保した!
これは何?
きっと敵の何かだ
クロネコの手・・・
「りりパーンチ!」
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ということで、ペン初代・片耳。過去の例はこちら
症状は巻上げが重く、ファインダーが曇っているなど。きれいなケースと30年以上前のフイルム入り
何はともあれ軍艦部を外し、ファインダーを分解清掃。巻上げ部を見る。巻上げが重いので給油
軍艦部部品一式
これで良かろうと試写に出たが、巻上げがまだ重い。それにカウンターの進みが速すぎる・・・何と2カットに一回
シャッターが切れる状態。巻き戻そうとしたがボタンが効かない・・・巻上げ部分に問題があったのだ。何らかの理由で
スプロケットをフリーにする部分が回ってしまい、二回巻上げないと、つまり一回目にはロックしない状態になっていた。
ダークバッグでフイルムを外し、現像してみると一枚おきだが、写真自体は問題ない(掲載の通り)。問題はスプロケット部で
本来位置から無理にまわされた状態にある。分解してこれを戻すと巻上げはカムで邪魔されないので一気に軽くなった。しかし、
今度はシャッターセットできずに空振りしてしまう。スプロケット軸部分を分解して、巻上げの重さは解消したが、ペンは
シャッターセットが巻上げロックに連動するので、シャッターセットが出来ないと巻上げが止まらなくなる。
原因はここ。シャッターのチャージストロークがわずかに不足している。おそらく無理に廻されてカムが磨耗したのだろう。
缶ビールのアルミを切り出してストロークが出た。ペン本来の巻上げると最後にちょっと重くなり、カチッとロックされる
状態になった。
シャッターは快調に動作している。特に問題ないのでレンズのみ清掃して完成とした。
《試写》
この手は以前に試写しているが、念のためプレストにて実施
台風接近で本曇りの日に写したから絞りが明け気味だが特に問題なし。
☆改めてペンのレンズは近距離向きだと思った。3−5m程度を写すのに適している。遠距離の描写はちょっと甘い。
内輪の記念写真とか、人物入りの景色に使うのに向いている。ネガカラーを使うことで印象は向上するだろう。
☆入っていたフイルム(FUJICOLOR HR100 12ex)を現像してみた。何とか画像が出た!
☆明らかに1970−80年代の写真。未現像でトラブルカメラに30年以上、大したものだ。
《画像の中の人物や会社にお心あたりがある方は掲示板にご一報いただければ幸いです》
☆良い写真を写してください(=プレッシャー)>ごまめさん
Sept 2016