MINOLTA α3xi
α3xiは手に入れた経過も含めて前回のα7xiと一連なので、そちらも参照いただきたい。
α7xiを基本とすると、9Xiは改良型、5Xiと3Xiは廉価版と言う設定だろう。よって機能は割り切られている。ズームは
AZオートだけでMZポジションは使えない。しかしオートスタンバイズーム(被写体までの距離に合わせて勝手にズームする)
はついている。モードはP(プログラム)A(絞り優先)S(シャッター優先)M(マニュアル)とこの時代としては平均的。
シャッターにはバルブモードがある。
この時代の普及機にあるワンタッチの擬似パノラマ(上下の制限で横長に見せる)は組み込まれていないが、なんと別売りで
パノラマ用マスクがある。売れたかどうかははなはだ疑問だが。
マニュアルは7と比べて簡素で、とにかくいろいろ写してみよという内容だ。なお、フイルム感度の変更はDX固定で、
全体の設定を変える事はできない。逆光補正などはマニュアルモードを使うかAF・AEロックを使う必要がある。
私は感度落ちしたフイルムや長巻フイルムから巻き込むので、使いたい感度のパトローネが必要なのは面倒だ。
顔はシリーズ共通の雰囲気(ストラップはコニカ現場監督用を流用)
左前面にはレンズ着脱、絞り変更、フォーカシング切り替え、フラッシュ起動などのボタンがある
グリップは少し曇っているが、まだ崩壊してはいない
シャッターボタン周りには、シャッター変更、プログラム変更、フラッシュ設定など
裏は標準的
底部も特に特徴なし
《Xiレンズ》
今回使ったXiレンズ。手前が100-300o4.5-5.6 後が28−105o4.5
《試写》
モノクロはefkeのKB400、ネガカラーはフジの業務用400を使ってみた(どちらも100-300oにて)
100-300だが全て手持ちで撮影。モノクロは現像不足、ネガカラーは下部にカブリがあるがこれは現像ミスなので
無視していただきたい。結果としてはきちんと出ている。
☆αXiシステム、動作としては高度で、レンズ性能も申し分ない。問題は「何のため」がわからない点だ。ファインダーを
見た瞬間にフォーカスするのはまだしも、こちらが決めた画角を勝手にズームしてしまうのは極めて使いにくい。この機能を
評価するカメラマンはいるのだろうか。現代のデジタル一眼レフに採用されていないから無駄機能というか、邪魔機能
というしかない。インナーフォーカシングなので内部故障が発生したら手動でも使えない。
今回の結果から見て、レンズは優秀でほとんど失敗は無かった。AFは風景の山や空などでは迷い、完璧ではないが、
その他ではほとんど問題なし。昼間なら100のフイルムで300o手持ちでも使える。
スペック的にはあまり使わない機能を省略しているだけで、実用として困ったのは感度設定のみ(テスト用に古いフイルムを
自家現像しているためで、期限内のフイルムならほとんど問題なし)だが、せめて逆光補正はワンタッチのボタンが欲しい。
☆α7Xiと比較して軽く、同等に写る、「実力者」ですね>播磨屋さん
Oct 2016