. Camera Restore

SafariView 611連動距離計

昨年発表したスーパーアンギュロン90oをホースマン69ホルダーを改装して6×11にした手作り、SafariView 611 のファインダーを作り直した。距離計は良いが、その上にファインダーを付けると、パララックスが大きすぎることと、35oカメラ用の28oファインダーでは、どうもこのカメラの「歪まず広く見える」に合わない。距離計を同じ部分に組み込み、倍率は目を振っても自然のままの等倍にしようと思いたった。



素材はジャンクボックスから。何のカメラのものかわからないが、基線長が長いものを探し距離計部に設定した。等倍なのでレンズ類は不要で、フルミラーとハーフミラーだけに作り変える。



ベースになる部分



ステンレスの薄板(何かの部品)を切り出して、レバー比でミラーの動きを少なくする一次カムを作る



カム軸はタップを立てて固定する



カムの調整



このようにして距離計のミラー移動レバーに減速してレンズの動きを伝達する。レンズの移動を伝える押ピンが長手の側に当たり、ミラーの角度が変わる



本体に組み込んだところ。わかりにくいが戻りテンションは自動車のワイパーに使われるステンレスのバネ板



完成図。ファインダーは素通しガラスで、見回さないと全体は見えないが、視界良好で広い画角を意識しやすい。距離計の光路は同じ中に設定されているので、パララックスはだいぶ少なくなった。

実は、まだ完全調整ではない。計算がいい加減なので、距離が正確なのは3メートル付近だけだ。押しピンの固定位置が支点から遠すぎてミラーの動きが少ないからである。少し移動すれば完全だが、3mが正しければあとは目測で事足りるのでそのままになっている。再分解するのが面倒というのが本音だが(笑)



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